私たちは、およそ10年前に、うつの当事者の方々が前に進むためのオンライン・コミュニティ「U2plus」を開発しました。

孤独を感じるうつだからこそ、症状それ自体の解消だけでなく、安心できるコミュニティが必要だと思ったのです。

今日もU2plusでは、メンタルヘルスの課題を抱えた方々が、日々のポジティブな出来事を共有しています。

私はこれまで、自分自身が運営してきたスタートアップや、従業員として参加した会社、そして普段の生活を通じて、多くの方との出会いがありました。

そこで感じたのは、「メンタルヘルス・ケアは一部の人だけに必要なのでない」ということです。

誰しもが、ひとりひとり固有の課題を抱えており、周囲には言いにくい悩みを抱えています。人生には常に多くのトラブルが起こります。そして、皆どこかで孤独を感じています。

そうした人たちには、まだ診断がついていません。

医療機関を必要とするほどではない。あるいは治療はすでに終了している。

しかし課題を抱えているという自覚がある人たち。

自分を大切にする時間があまりにも少なかったり、課題に圧倒されていたり、このままではよくないと感じていたりする人たちです。

そういう方々に届けるサービスが必要だと感じていました。